日時:2005年11月14日
場所:新宿区
1.はじめに
ハンディキャブとは、身体に障害を持つ人の中でも、主に車いすの利用者の外出をサポートするための乗用車です。1970 年代後半に、当事者とボランティア、自動車メーカーの有志によって開発されました。
東京ハンディキャブ連絡会は、移送サービスとそれに関連する情報の収集と発信を行い、問題の解決や環境づくりに取り組む団体です。
2.活動経緯と現在の活動
東京ハンディキャブ連絡会は、都内のハンディキャブ運行団体の情報交換や、運行上のさまざまな問題を話し合う場として1986 年に結成されました。
現在の活動は、交通機関への提言などを中心に、「ハンディキャブ運行のネットワーク化」「新しいハンディキャブ開発のための研究と普及」「一般都民への啓発活動」などがあります。
なかでも、移送サービスに関するガイドラインについては、「STSガイドライン」としてウェブサイトで大きく取り扱っています。1999 年3月に連絡会独自のガイドラインを提案して以来、新しい法律の制定の必要性を提案してきました。
2003 年3月には国土交通省のガイドラインが制定され、市民活動による移送サービスが法的に位置づけられましたが、いまだに厳しい現状にあります。
3.ウェブサイトの運営について
連絡会は2000 年9月にウェブサイトを開設しました。現在のコンテンツで最も頻繁に更新されるのは「連絡会ニュース」です。このページでは、会員向けに送っている連絡会の情報をそのまま掲載し、3月末日で280号までがアップされています。
このウェブサイトで特筆すべき点は、まずは移送サービス関連団体の紹介やリンクが充実していることですが、あまり幅の広い福祉関係からリンクを頼まれても断っているそうです。「リンク先の団体やウェブサイトを紹介する責任がありますからね」と事務局長の伊藤さんは語っています。連絡会が、関東における移送サービス団体の中心に位置づけられていることがわかります。
また、ウェブサイトの作成や管理を、すべて障害者が1人で行っていることも特筆すべき点です。
4.会員制団体の課題
このウェブサイトを閲覧するのは障害者以外の方のほうが多いそうです。そこで必要とされるのは、移送サービスに関する豊富な情報と、閲覧者と各地域で活動する団体をつなげるリンクの多さです。
しかし伊藤さんは、会員制組織がウェブサイトに情報をどこまで掲載するべきかは、難しい問題だと指摘しています。会員組織である以上は、会員への情報提供がいちばん大切です。今は、会員外にもさまざまな情報をウェブサイトで提供していますが、会員になる必要があるのか、という声が出てくるのではないかと言います。これは会員制の団体に共通する、コンテンツ構成の課題です。
最後に、ウェブ・アクセシビリティとしての視点から、実際に身体に障害をもっている人が作り管理しているという部分は大きな強みになるでしょう。
ヒアリング「東京ハンディキャブ連絡会」
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